
産科・生殖内分泌

産科
神奈川県が指定する総合周産期母子医療センターの一翼を担っており、一般産科診療に加え、合併症妊娠など、ハイリスクな妊娠や出産の管理に対応しています。
総合周産期母子医療センター
高度な周産期医療の提供
神奈川県内に5カ所ある総合周産期母子医療センターのうち、当院は県西部の拠点として、湘南を中心とした地域を担当しています。少子化が進む中でも、年間80~100件の妊産婦さんや赤ちゃんの緊急搬送を受け入れており、高度な専門的管理を必要とするハイリスク妊娠・分娩を中心とした診療を行っています。
総合周産期母子医療センター内には、重症妊産婦を管理する母体胎児集中治療室(MFICU)、早産児や病気を持つ新生児を治療する新生児集中治療室(NICU)、さらに回復期を支える 新生児治療回復室(GCU)を備えており、妊娠中から出産後まで、母子の安全確保に万全の体制を整えています。

他科との連携
ハイリスク妊娠や胎児に専門的な対応が必要な場合においても安全な医療を提供できるよう、他の診療科との緊密な連携体制を大切にしています。特に小児科(新生児部門)、小児外科、麻酔科とは日常的に協力し、無痛分娩や緊急帝王切開などにも迅速に対応できる体制を整えています。特に一刻をあらそう超緊急帝王切開(グレードA帝王切開)については、年に数回多職種シミュレーション訓練を実施しています。
また、妊婦さんに持病や合併症がある場合には関係する診療科と連携し、母体と赤ちゃんの双方を総合的に管理しています。産後出血に対しては、放射線診断科や救命救急科の協力のもと、母体救命のため血管内治療を含む集学的治療を行っています。
このように当院では、常に「万が一」を想定した診療体制を整え、妊婦さんが安心して出産に臨めること、そして赤ちゃんが安全に誕生できることを何よりも大切に、スタッフ一同、チーム医療でサポートしています。

無痛分娩
希望される方を対象に無痛分娩(分娩時鎮痛)を行っています。当院では1990年代に無痛分娩を導入して以来、長年にわたり取り組んできた実績があり、技術の研鑽と経験の蓄積が行われてきました。また、無痛分娩中に万一の事態が生じた場合にも迅速に対応できるよう、麻酔科をはじめとする関連診療科と連携し、安全管理体制の強化に努めています。

プレコンセプションケア
妊娠を考える方の健康管理や妊娠・出産に関する相談を行う「プレコンセプションケア外来」を開設しています。また地域の皆さま向けの公開講座などを通して情報発信を行い、妊娠に関する不安や疑問を気軽に相談できる体制づくりを進めています。

出生前診断・遺伝診療
当院では、出生前診断や遺伝診療にも積極的に取り組んでおり、非侵襲性出生前遺伝学的検査(NIPT)については、基幹施設として中心的な役割を担っています。NIPTは、産婦人科医が深く関わって発展してきた検査であり、当院では産婦人科を基盤として、遺伝子診療科と連携した診療体制を整えています。
また超音波専門医や周産期専門医が在籍しており、出生前診断に関するご相談や他院からのご紹介に対応しています。


生殖内分泌
不妊症や月経異常などに対し、生殖内分泌診療に関する包括的な医療を提供しています。
生殖外来(不妊外来)
不妊治療(生殖補助医療:ART)では、タイミング療法や人工授精から、タイムラプスを用いた体外受精(顕微授精を含む)まで、幅広い治療法に対応しています。検査から治療まで一貫して行える体制を整え、患者さん一人ひとりの状況に応じた医療を提供しています。難治例や、合併症のある方にも適切な診療を行っています。

内視鏡手術(腹腔鏡、子宮鏡)
子宮筋腫や子宮内膜症などの器質的疾患が不妊の原因と考えられる場合には、子宮鏡や腹腔鏡を用いた内視鏡手術を行い、妊娠しやすい状態を整える治療に力を入れています。

